静岡いのちの電話

電話相談員募集

相談員は、「研修を受けた素人」です。専門家ではない素人が、親しい友人のように、相談者に
暖かな関心を向け、親身になって話に耳を傾け、気持を「ありのままに」感じ取ろうと努めることで心の支えになろうとします。そのために、相手の話を聴く(傾聴)ことを中心とした研修を受ける必要があります

先輩相談員の言葉

私は、整形外科のリハビリ室で働いていました。リハビリ室に来る人達の一番の願いは“心を聴いてもらいたい、体の痛みと同じくらい、心の痛みも治したい”のだということに気づかされました。私にもできるボランティアはないかと探していた時に「いのちの電話」を知り、ハードルが高すぎると思いましたが挑戦してみました。

自分が仕事を辞める半年くらい前から残されたライフワークをどうしようか、そんな思いで地域の公民館通いをしていた時、目に飛び込んできたのが相談員養成講座募集要項でした。退職した後輩や自分が気付かない間に周りの人を傷つけていなかったか?そんな思いが、残された時間を「いのちの電話」に託してみようと後押ししてくれました。

– いる –
「もしもし、話を聴いてくれますか?」「はい。」「あっ、わかった、ありがとう。」
それだけで電話は切れた。私は一人取り残された感じ。でも、この時のその人にとって
は、電話のこちら側に話を聴こうとしている誰かがいることだけで十分だったのだろう。
思い出すたびに身が引き締まる。

– 聴く –
長い電話だった。人生を語る言葉に、今の辛さに、生き続けることへの絶望感に、ただ
ひたすら耳を傾ける。聴くにつれて心を揺さぶられたり、いたたまれずに逃げ出したくな
ったり。終えた後も、声が耳に残る。

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